はじめに:かつての「35歳定年説」はもはや過去
一昔前まで「ITエンジニアは35歳が限界」と言われていました。しかし、クラウドやリモートワークの普及、ノーコード・ローコードの台頭、そして人材不足の加速により、40代・50代エンジニアの存在価値は高まっています。
では、実際に40代を迎えたITエンジニアはどのような現実に直面しているのでしょうか?そして、今後どのような選択肢があるのでしょうか?
40代ITエンジニアの実情と現実データ
● 年収と貯蓄の平均値(最新データ)
- 国税庁の「民間給与実態統計調査(令和5年)」によると、40代後半の男性平均年収は約650万円前後
- 総務省の家計調査では、40代の平均貯蓄額は約670万円、50代で950万円
安定して見える数字ですが、教育費・住宅ローン・親の介護など出費も増える年代です。
● ライフステージの変化
- 40代の持ち家率は60%超、50代では70%以上
- 家族構成は「夫婦+子ども」世帯が最多
- 親が70代となり、介護や看病が現実に迫ってくる
- 役職者になる人も増え、「プレイングマネージャー化」が進行中
つまり、仕事・家庭・お金・健康、すべてが重くのしかかるのが40代です。
エンジニアとしての「役割」と「違和感」
● 技術者でいたいのに、マネジメントを求められる
- リーダーやPMなど、管理職的な役割を避けられなくなる
- とはいえ、「手を動かしていたい」「現場にいたい」と感じる技術者も多い
- プレイングマネージャーという中間の立場に苦しむ人も
● 年収が伸び悩む現実
- 管理職になれば昇給するが、適性や希望が一致しない
- 「技術だけでは給与が上がらない」ことに焦りを感じる
- 若手と同じような仕事量でも、責任やプレッシャーは増えるばかり
「転職したいのに動けない」40代の悩み
● 自信のなさ・不安
- 「今の会社でしか通用しないのでは?」
- 「自分のスキルは時代遅れでは?」
- 転職失敗のリスクが強く頭を支配する
● 時間がない
- 毎日忙しく、職務経歴書を作る余裕もない
- 家族との時間、仕事の責任で「今は動けない」と先延ばしにしがち
では、このまま定年まで今の仕事で良いのか?
- 定期昇給のみで将来設計はできるか?
- 定年後にできる仕事の準備はできているか?
- スキルが時代に取り残されていないか?
自分のキャリアを見直すタイミングは、40代こそ最適です。
私が40代で選んだ「行動」とその結果
私自身、50代になった今だからこそ、あの頃の自分に伝えたいことがあります。
- 現状維持ではなく、スキルチェンジと転職を選んだ
- ITエンジニアの経験を活かして、コンサルタント+社内SEという立場へ
- 「転職して初めて、エンジニアは潰しが効く仕事だと実感」
40代での転職は確かに怖い。でも行動すれば「未来の再構築」は可能です。
おわりに|まずは情報収集からでも十分です
いきなり転職しなくても構いません。まずは求人を見て「どんなスキルが求められているか」を知るだけでも、自分の現在地が見えてきます。
📌 おすすめアクション
- 転職サイトに無料登録し、スカウトを受け取ってみる
- 副業やフリーランス的働き方も視野に入れる
- 資格やスキルアップを目的に、学習を始めてみる
40代の不安や迷いを「憂鬱」に変えないために、まずは一歩踏み出してみませんか?
私も登録しお世話になったエージェントです。
