転職活動を始めるときに作成する書類に「履歴書」と「業務経歴書」があります。ここでは40代、50代のIT技術者が作成するときのポイントを書きます。
現在、採用を担当する立場と3年前に実際に転職して記載した立場から記載方法について書いてみます。 基本的なことは多くの転職サイトやエージェントが書いていますので、私が感じている要点を記載します。特にベテラン技術者の方が記載するポイントで役に立てればと思います
業務経歴書の作成目的
「業務経歴書」は自分がこれまで従事してきた仕事を記載し、その中で担当者した職務、身に着けた技術・スキルを記載するものです。
そしてその経歴が応募する会社が求める人材に如何にマッチしているかをアピールし、面接に進めるようにする為の大切な書類になります。
採用担当者に自分を印象付け、会って話を聞きたいと思わせるように記載します。
書類審査突破は狭き門です。有効に自分をアピールしてください。
書き方のポイント
私が考えるポイントは3つ
- 長くなりすぎない
- 応募する会社に会わせて作成する
- マネージメントと教育がポイント
(1)長くなりすぎない
仕事について20年以上になるベテランになると携わったプロジェクトや案件の数も多くなり、すべてを書くのは大変です。実際に読む方も20年前のプロジェクトや案件までは正直読みません。
10年から5年前からの案件且つ応募する会社が求める人材像を研究し、その会社が欲しているスキル、経験にマッチした案件を詳細に記載します。
1つ注意ですが、「書かない」と言うのは「詳細に書かない」で有って、その期間を空白にするのではなく、名称のみ、または概要のみ記載に留めるという意味です。期間の空白ができてしまう事は避けた方がいいです。
(2)応募する会社に会わせて作成する
(1)の内容と一部被るのですが、業務経歴書を書く為に応募する会社の研究をします。ホームページや会社四季報などを調べて、どんなシステムに強いのか、得意な業務は何か、主な取引先はどこか等を調べ、その内容にマッチする経歴を記載します。
例えば官庁系の開発が多い会社ならば、過去の●●県のシステム開発に従事した事を詳細に記載したり、クラウド系に力を入れている会社ならば、AWSやAZUREと言った環境での開発経験を詳細に協調して記載することは有効です。
(3)マネージメントと教育がポイント
ベテランに求められる事。これも重点的に記載することは大事です。ベテランに求められるのは「マネージメント」と「教育」です。この2つで大きな貢献をした、または実績を出したプロジェクトを記載するのも大事な点です。マネージメントは広い内容が含まれます。課題対応、進捗管理、要員管理、コミュニケーション。何か自分で行った経験があれば記載して出来ることを示してください。
やってはいけない書き方
反対にやってはいけない書き方になります。
(1)業務経歴書の使いまわし
長編一大業務経歴書を作成して、すべての応募先に同じ内容を送るのはやめましょう。前でも書きましたが応募先が求める内容を記載した方が、その内容が際立ち受け入れやすいと思います。
(2)メリハリがない
こちらも前と同じような内容ですが、淡々とやったことだけを記載したものでは自分が応募先の採用担当者に本当に見て欲しい経歴がぼやけます。新しいもので且つ応募先のが求める人材像に近い経歴を詳細に協調して書くようにしましょう。
基本的な書き方やフォーマットは転職サイトにあります。その内容とこの内容を参考にしていただき、まずは書類審査突破を目指してください。
業務経歴書の書き方のポイントはこちらです。