私はこれまでに転職を経験し、「このまま会社に残るべきか、それとも転職すべきか?」という悩みに直面してきました。特に40代・50代のシニアエンジニアになると、若いころのように勢いだけで転職を決めるわけにもいかず、慎重な判断が求められます。
では、シニアエンジニアが転職すべきかどうかを判断する際、どうきめるのか?
私自身の経験を交えその時の転職エージェントの話を参考に書いてみたいと思います。
転職を考えたきっかけを整理する
転職を考えたとき、まず最初にやるべきことは「なぜ転職したいのか?」を明確にすることです。私は過去に、以下のような理由で転職を検討しました。
- 職場の人間関係
- 会社の人事制度(役職定年)で給与が減る
- 会社の成長性や安定性に不安を感じた
一時的な不満で転職を決めるのはリスクが高いため、「これは一過性のものか、それとも長期的な問題なのか?」を冷静に分析することが重要です。
現職に残った場合の未来を想像する
転職を決断する前に、「もしこのまま今の会社に残ったら、自分の未来はどうなるのか?」を考えてみましょう。
- 5年後、10年後の自分のキャリアはどうなっているか?
- 今の会社に成長の余地があるか?
- 年収アップの可能性はあるか?
- 会社の経営状況は安定しているか?
- これから先の自分の家族の状況で給与は満足できるか?
この中で「キャリアの先行きが見えない」「これから先の自分の家族の状況で今の会社では給与が足りない」と感じたときは、転職の準備を進めるべきタイミングだと判断しました。
転職先の選択肢を調査する
転職を決める前に、まずは市場の状況をリサーチすることが大切です。私は転職活動をする際、以下の方法で情報を集めました。
- 転職サイトやエージェントを活用して求人をチェックする
- 自分の市場価値を知るために、転職面談を受けてみる
- 業界のトレンドを把握し、需要のあるスキルを確認する
- 知人や元同僚から情報を収集する
シニアエンジニアの場合、即戦力として期待されることが多いため、今必要とされるスキルの内容を把握しておくことがとても必要でした。
年収・待遇面の比較をする
転職を考える大きな理由の一つが「収入の向上」ですが、シニアエンジニアの場合は特に慎重に判断する必要があります。
私が転職を決める際に考慮したポイントは以下のとおりです。
- 現職と転職先の年収を比較する(基本給・ボーナス・各種手当など)
- 転職先の昇給制度やキャリアパスの有無(特に役職定年や定年後の待遇)
- 転職後のリスク(試用期間・契約形態・退職金など)
- 超過勤務(残業時間の多さ)
単純に年収が上がるだけでなく、長期的に安定して快適に働ける環境かどうかも重要な判断材料です。
転職のリスクを理解する
転職にはメリットもありますが、当然リスクも伴います。私が実際に転職して気づいたリスクは以下のようなものです。
- 新しい職場環境、人間関係に適応できるか?
- 転職先の企業文化が合わない可能性
- 期待した業務内容と異なるケース
- 給与や待遇が転職前の条件と違っていた
転職先のリスクを減らすためには、面接時にしっかりと確認しました。いつでもこの先はこの会社で最後まで働くと思ってリスクヘッジを念入りにしていました。
最終的な決断:残るか、転職するか?
最終的に、私は「この会社ではこの先家族を満足に養えない可能性が高い」と判断したタイミングで転職を決意しました。しかし、転職がすべての問題を解決するわけではありません。転職先でも新たな課題は出てきます。
結局のところ、シニアでは自分より家族の生活の方が判断材料になる事が大きいと思います。
- 「今の会社で家族を満足させて幸せに暮らせる→ 残る
- 「これからの家族との生活に不安を感じる」→ 転職する
というシンプルな判断軸が重要です。
まとめ
シニアエンジニアが転職を考える際の判断基準は、
- 転職を考えた理由を明確にする
- 現職に残った場合の未来を想像する
- 転職市場の状況を調査する
- 年収・待遇を比較する
- 転職のリスクを理解する
- 「家族の今後」を突き詰める
という流れで考えると、後悔しない決断ができると思います。
私自身、転職をして、今振り返ると「もっと早く転職すべきだった」と思う場面の方が多くありました。最終的には、自分の家族の現状と今後を考えてベストな選択をすることが大切です。
40代・50代のエンジニアの皆さんが転職を考える際の参考になれば幸いです。