ITエンジニアはどのくらい不足している?
ITエンジニアの不足は、ずいぶん以前から言われています。
実際、私の30年前の学生時代から言われていて解消する事はありません。
では今はどのくらい不足しているのでしょう。
2019年に発表された経済産業省の調査結果では2018年時点で22万人不足しています。
2019年の全大学卒業者数が58万人弱ですのでいかに多いかがわかるかと思います。
その卒業生の中で情報通信業に就職するのは9%という統計が出ていますので、5万人ほどが新たに情報産業に就職しますが、その人がすべてエンジニアとも限りませんので解消すると言うことは難しいのです。
そしてこの先の見込みです。
2030年、これからITシステムの需要とシステム技術向上などによる生産性向上を考慮しても、最も少ない見込みで16万人、最も多い見込みでは79万人の技術者不足となっています。
どうして技術者は不足している?
ではなぜ技術者が不足しているのか。
一般の意見と私の私見です。
- 技術革新が早い業界
- 成長しているIT業界
- キツいイメージの定着による敬遠
- 経験者の離職
- 一人前になるまでに時間が掛かる
理由はこれだけ考えられます。もちろん調査対象や見解により他に色々あると思います。
一つ一つ概要だけでもお話します。
1.技術革新が早い業界
IT業界の技術の変化は速いです。この10年と取ってもデバイスがPCからスマホやタブレットに変化し、機器もハードウェアからクラウド、仮想サーバに変化しました。
技術が変化する毎にその技術に精通した技術者が必要となり、新たな技術者の求めてきます。
2.常に成長しているIT業界
経済産業表の調査では2020年の情報サービス業の売上げ高は7%増の12兆9000万円です。売上高は2013年から連続した増加になっています。
そして2020年からは新型コロナからのDX推進の加速により、更に成長が見込まれています。業界が成長すればそれだけ技術者は必要になります。
3.きついイメージが定着による敬遠
以前に書いたITエンジニアの3Kの様にどうしても仕事がきついイメージがあります。これにより転職先や就職先として検討する事も減っている事があるようです。
長時間勤務や休日出勤のイメージが強いのではないかと思います。
4.経験者の離職
私の感じとしては離職者も相当数するのではないかと思います。プロジェクトが失敗したり、きついプロジェクトの後で仕事を辞める人も居ます。
また年齢により新技術の取得などにより限界を感じてしまう人もいます。自分が持って技術にもっと価値を見出させることがこれからは必要だと思います。
5.一人前になるまでに時間が掛かる
プログラマやシステムエンジニアとして一人前になるに教育やOJTと実務を通して数年かかります。ですので新たに人を採用しても戦力になるまで時間がかかるのも一つの要因だと思います。
IT業界の人手不足は本当です
IT業界の人で不足は恒常的で本当です。
そして常に新しい技術を求められます。
今ならばAI技術、IOT、クライド技術この3技術が求められます。
この技術を習得する事、精通する事でまだまだIT業界で求められ、需要も確保されます。
まだまだ人を求める業界ですので、技術者が対応する事で長期に、そして安定した収入が見込めると思います。
技術の他に開発手順、手法の経験も重要です。これについては後日お話したいと思います。
もし今の会社、仕事に不満を持っていても、IT業界の中でも多くの会社があります。IT業界を離れる前に多くの会社を知る専門家に相談して、自分のこれまでの経験を生かす事も考えてみてください。
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