ITエンジニアとしての実力を客観的に証明できるものとして資格があります。
ここではITエンジニアが取得しておいた方が良い資格を考えてみたいと思います。
ITエンジニアに資格は必要か?
まずITエンジニアに資格がどうしても必要か?? です。
それだけの質問ならば必要は無いと思います。仕事をする上だけでは特に絶対に必要と言う事はありません。仕事の中で知識とスキルを表現していけばいいのです。
しかし自分の知識とスキルを客観的に証明し、そして向上心、意欲を示すツールとしては必要な物だと思います。
特に転職する場合、履歴書の資格欄に何も記載されていない人より、いくつかのIT系の資格が記載されている人の方が印象が良いです。
また広い範囲の資格を保有していたり、より上位の資格を持っていた方が絶対に有利です。
資格が自分の給与アップの材料になりますので、取得しておくことを強くお勧めします。
ではどんな資格を持っていれば有利になるかです。
これから記載する国家資格を必須とし、そこに自分が目指す職種でのベンダー資格を取ることをお勧めします。
IT系資格の種類
IT系の資格には資格の実施者で大きく2種類あります。
- 国家資格
- 民間資格(ベンダー試験)
国家資格は通産省が所管する国家資格で一般に「情報処理技術者試験」と言われる試験です。
IT知識全般から特定の分野に特化した高度試験まであり年2回、4月と10月に実施されています。最も基本のITパスポートはコンピュータ試験で随時受験が出来ます。
民間試験は企業が受験者の自社の製品やサービスの知識レベルを証明するために実施している試験になります。多くはコンピュータ試験で受験が出来ますが、国家試験に比べると試験料が高額になります。
国家資格
国家資格には以下の種類があります。
- ITパスポート試験
- 情報セキュリティ―マネジメント試験
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージメント試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベテッドシステムスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャー試験
- システム監査技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
※詳しくは情報処理支援機構のページを参照してください。
一般的には「ITパスポート試験」⇒「基本情報処理技術者試験」⇒「応用情報処理技術者試験」の順に受験し、その後自分の業務や目標に合わせて高度試験を受験するのは一般的です。
合格率は基本情報技術者試験で30%前後、応用情報処理技術者試験が20%前後、
高度試験の合格率は10%~20%と難易度が高い試験となっています。
民間試験
民間試験は多種多様にあります。
その中で私が感じている、これが今注目される、持っていると有利になる資格は以下の資格になります。
【開発者向け資格】
- ORACLEマスター
ORACLEデータベースに関する認定資格。bronze、Silver、Gold、Platinumの階層がある。
なんといっても圧倒的シェアを持つデータベースです。
- ORACLE JAVA認定試験
Java言語、プログラミングに関する認定資格。
システム開発の主流となるJAVAプログラミングに関する資格。
【運用者向け資格】
- LPIC
Linux OSに関する認定資格。様々派生しているLinuxの中でCOREな知識についての試験。
【クラウド技術者向け】
- AWS認定試験
AmazonWebserviceに関する資格。拡大するAWSの認定試験。
- Salesforce認定試験
SAASサービスのSalesforceに関する試験。企業での需要はかなり高い。
【ネットワーク技術者向け】
- シスコ技術者認定
ネットワーク機器会社のシスコが実施しているネットワークに関する試験。ネットワークですべてが繋がる社会、底堅い人気があります。
【プロジェクト管理者向け】
- PMP
プロジェクト管理に関する国際的な資格。準備として特定のカリキュラムの受講があり、プロジェクトマネージャーとしての経験の登録も必要になり、受験料も高額となる。ただ取得によるインパクトは大きい。
IT関連資格としてやはりどこでも通用するのは国家資格になります。
国家資格で応用情報処理技術者以上を取得し、そこに自分が目指す職種でのベンダー資格を取得すれば社内評価や転職で大きなメリットになると思います。