ITシステム開発の新しい開発手法「ローコード・ノーコード」を利用者側から考えた

ITエンジニアの仕事
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数年の間にITシステム開発で新しい会社開発手法として「ローコード ノーコード」が出てきました。

今回はそのローコード ノーコードを分かり易く説明します。

そもそもコードとは

そもそもここでの「コード」ですが、コードとはプログラムのソースコードの事を指します。

プログラム言語で仕様書に合わせてプログラムを書くことをコーディングと言いますが、これはコードを書くことを言います。

ですのでコードとはプログラムのコードの事になります。

ローコード、ノーコードって何でしょうか

ではローコード、ノーコードとは何でしょうか?

ローコードは少ないコード記述でプログラムを開発すると言うこと。つまり最小限のコードを記述する事でアプリケーションプログラムを開発する事です。画面からクリックや選択と最小限のプログラミング言語記述を行う事によりアプリケーションを開発する環境、ツールの事をいいます。

ノーコードとはコード記述を行わずにプログラムを開発すると言うこと。画面からクリックや選択、変数名の記入などを行うだけでプログラミング開発が出来る事を環境、ツールの事をいいます。

ローコード、ノーコードのメリット

ローコード、ノーコードのメリットは何でしょうか。

➀知識や経験が浅くても開発が可能

 プログラミング言語やシステム開発の知識が浅くても開発する事が出来る事で、開発要員が早期で育成可能で、要員を確保しやすい事になります。ITエンジニアは恒常的に不足し今後更なる不足が危惧されています。その中で開発要員を早期に育成し確保できる事は大きなメリットになります。

②開発期間が短縮出来る

 コードでの開発を行わない事で開発が上がります。既に用意された部品を組合わせて作成していきますので、一語一語記述していくコード記述より遙かに早く作成が可能です。また画面上で視覚的にプログラム構成が確認可能で、開発ツールが充実した製品が多いですのでテスト工数も大幅に削減出来ます。そのため同じ機能を開発するに当たってもコード開発よりも機能によっては数十倍の効率化が図れます。

ローコード、ノーコードのデメリット

ではデメリットは何でしょうか。

➀制約がある

 コード開発と比較し制約が多くなります。データベースへのアクセス方法であったり、1回の処理の中で扱える最大レコード数等、制限が付加されている場合があります。自由度が若干下がった開発にはなります。

②大量データの処理に向かない

 上記のような制限があることは内部処理によりシステムリソースの消費が激しかったり、処理時間が長くなる事があります。夜間バッチや月次処理と行ったバッチ系の処理に向かない場合もあります。

ローコード ノーコードが注目される理由

 ローコード、ノーコードが注目されるようになってきた理由はやはりIT業界が抱える課題との関連が大きいです。

 人材不足と開発費の高騰が大きいと言うのが私の見解です。

メリットに書きましたが、プログラミング言語での開発よりも高度な知識と経験は必要としません。その為、人材を育成する事も容易になります。

またこれまでのシステムの開発や運用は専門のシステム開発会社に委託する形で行われてくる事がほとんどでした。専門会社に委託する事で小さな開発や改修でも多額の費用が必要となってきました。

これを改善すべく、システム内製化と言う方向に向かう企業も増えています。その中で開発が容易にスピーディーに開発出来るローコード、ノーコードの開発手法は注目されています。

これまでのシステム開発は専門会社の任せる方向から内製化、内部でエンジニアを育成し確保する方向から今後もノーコード、ローコードの技術は増え、それを扱える人材は必要とされるのではないでしょうか。

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