ITエンジニアは人材不足という事はよく話題になります。
ではITエンジニアの将来性はどうなのでしょうか。今の社内SEと元Sierエンジニアしての立場から考えてみました。
結論はITエンジニアの将来性はまだ良好です。
ただ同じITエンジニアでも、今後需要が減っていく種類の仕事も多くなります。今後有望な職種と今後減っていくであろう職種も合わせて書いていきます。
なぜITエンジニアの将来性が良好なのか
ITエンジニアの将来性が良好と考える理由は以下の点になります。
- 常に新しい技術が続けて出てくる
- DX推進の進行
- IT化での効率化やAIに代わる職種が少ない
1)常に新しい技術が続けて出てくる
元々IT業界は技術革新が早い業界です。
大きな流れでも汎用コンピュータ⇒OPENシステム⇒WEBシステム⇒クラウド化と言った流れがあり、その中で使われてきた技術も変わってきています。
最近ではAI技術者とクラウド技術者に需要が集まってきています。
このように技術革新が早い業界ですので、新しい技術が出ればそれに対応するエンジニアが必要となり、そしてそれは数年単位で継続します。
今後、さらに新しい流れ、新しい技術が出ることが容易に予想できますのでまだまだITエンジニアに対して強い需要が見込まれます。
2)DX推進の流れ
コロナをきっかけにデジタル化の流れが早まり法整備も進んでいます。
こうした流れは今後も継続し、そして構築された社会のデジタル環境は維持する事も必要になります。
そうした基盤を支えるのはITエンジニアです。安定した需要が見込まれます。
3)IT化での効率化やAIに代わる職種が少ない
仕事を効率化する効果的な手法がIT化です。ただIT化しやすい仕事は同じ作業を繰り返すルーティング業務になります。ITエンジニアの仕事は設計、開発になります。その仕事はルーティングワークにならず、IT化が難しく、どうしてもIT化で人が不要をなる事はありません。
IT化、AI化で無くなる仕事ではありませんので、エンジニアが継続的に必要となります。
特に将来性が強い職種
今後すべての職種が有望と言う事でもありません。今後、特に有望な職種は以下になります。
- セキュリティーエンジニア
- クラウドエンジニア
- ネットワークエンジニア
- AIエンジニア
1)セキュリティーエンジニア
ネットワーク化が進み、業務のデジタル化が進む中で多くのセキュリティーリスクが発生します。その為、そのリスクに対応する為のセキュリティーエンジニアは今後どの会社や組織でも必須の技術者をなってくるでしょう。
2)クラウドエンジニア
サーバを自社で保有する事は減り、サーバはクラウド上に構築する事が流れになっています。またSaasの流れもあり自社開発よりもサービスをカスタマイズして利用する強い流れもあります。
この流れの中心にいるのがクライドエンジニアです。開発エンジニアよりコンサルタントの要素が強い仕事です。
クラウドの流れはまだ続きます。クラウドエンジニアの需要は今後も続くを思います。
3)AIエンジニア
現在、多くのところでAIが活用されています。
AIシステムを構築する他にAIを活用するところまでAIエンジニアの活躍が必要です。
今後もAI活用が広がっていく中でAI技術者の需要も増える事は十分考えられます。
ITエンジニアとして明るい将来をつかむ為にどうするか
ではITエンジニアとして明るい将来とする為に何を考え、何を準備するかです。
・新しい技術動向をキャッチする
書いた通りIT業界は技術の進行が早い業界です。新しいテクノロジーのキャッチアップに努めます。そして必要なら自分で取り組む事も積極的に行い、自分のスキルマップに組み入れて行きます。
・得意とする分野、業務を極める
ITエンジニアの仕事は多岐に渡ります。業務システム開発、システム環境構築、ネットワーク構築等。その中で自分が得意とする事を極めて行きましょう。広く浅くより、自分が得意とする事を掘り下げることで唯一無二の存在になる事も大切です。
・コミュケーション能力、折衝力を強化する
どんな仕事でもコミュニケーション能力は必要とします。ITエンジニアはコンピュータが相手と思われがちですが、関係者との会議、会話、メール、資料提示等、ミュニケーション力が大変必要になります。
コミュニケーション力を持つことはプロジェクトを成功させてスキルアップの一つの武器になります。
今後もITエンジニアは需要が高く、高い将来性が望めます。
その為にも自分のスキルアップと経験値アップに努めていきましょう。