40代のITエンジニアの憂鬱

ミドル世代
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以前はITエンジニアが第一線で活躍できる限界は35歳とされる「35歳定年説」というものがありました。

今はその言葉は死語になりつつあります。

35歳を超えて、40歳のITエンジニアを取り巻く環境は厳しいのでしょうか。それとも明るいのでしょうか。

40代を通過し、50代になった今、振り返ってみました。

40代の実態

まずは40代の身近な気になる数字を集めてみました。

国税庁の資料では40代後半男性の年収は621万円だそうです。

世論調査では40代、50代の平均貯金は40歳代で550万円、50歳代で734万円になるそうです。

2019年のデータですが、住宅メーカーの調査では40代の持ち家率は60%50代での持ち家率は70%になるそうです。結婚していても、独身でもこれから住む家の事を真剣に考える時期です。

人事専門誌によると、課長昇進年齢の平均が39.4歳。部長昇進年齢の平均が47歳となっています。

国税調査資料に40代以降になると夫婦と子供から成る世帯が50%を超えてきます。

また健康であると思っていた自分の両親も70歳前後になり、両親の大きいと思っていた姿が急に小さく見え、これからが心配になってくる時期でもあります。

気が付くと定年まで残り十数年、しかしこれからの課題の方が重く大きいことに気が付くのです。

20代、30代は自分のプロジェクト開発完成とスキルアップを目指してきた人が、周りを見渡した時に、こんな現実が目の前に現れてくるのは40代になります。

仕事だけでなくプライベートの事情が絡んでくる年代です。その中で考えないとならない事が多々生じてきます。

自分のポジション

ITエンジニアとしても、後輩が多くなり、人によってはリーダーや管理職になっているのではないかと思います。

そんな中でもいつまでも開発現場で仕事をしていたいという人がいるのもエンジニアの特徴ではないでしょうか。

しかしいつまでも開発現場でプログラミングやシステム設計だけをしているようでは、年収が思うように上がって行かないのも現実です。

この年代ではプロジェクトの中では1メンバでいられることはほぼありません。リーダーまたはプロジェクトマネージャーの役割が求められます。

会社では部下が付き係長、課長(マネージャー)、部長の役職に就く人が出てきます。開発の没頭したい、お客様の近くで仕事をしたいというだけの人ではいられず、開発現場の一線から少し離れ(上がり)、上のポジションで仕事をする事が求められます。プレイングマネージャーやプレイング部長が増えてどうしても会社が求める事と自分がやりたい仕事のギャップで出てしまうのがこの年代ではないでしょうか。

給与が上がらない

技術者という職種は給与を上げるにはやはり会社では管理職になるのが最も確実です。ですが管理職になるには適性や性格もあり、全員が管理職になれる訳ではありません。

その時、今のままの給与でこれからやって行けるか不安になります。

転職できない

会社の人間関係で悩み、給与の低さに気づいた時は転職を考えるものです。

しかし今の自分が今の会社以外でやっていけるか、今のスキルで他でやっていけるか不安になるのではないでしょうか。

今の会社だから受入れられている、他の会社はスキルが高い人ばかりだと思ってしまうものです。

転職成功より、失敗のリスクが頭を支配してしまいます。

またプロジェクトが忙しいので転職活動ができないという事もあります。

経歴書を作成する時間がない、会社を探す時間もないので今はこのままでいるしかないと思ってしまうのです。

この先このままの仕事でいいのか不安

定年まであと十数年。このままずっとプログラムを作って行くか。このままシステム開発を行っていくか。

このまま定期昇給だけを頼りにもらうお給料だけでやっていけるのでしょうか。

このまま定年を迎えた時に次にできる仕事は何でしょう?

そんな事を考えると今のこのままの仕事を続けていくのが適切なのか分からなくなるものでした。

そんな不安、憂鬱を払拭する為に

IT系の仕事だけでなくても心配事が絶えない年代です。

仕事の事を軽くする事で、その他の事が軽くなったり、一部でも解決するかもしれません。

私はそんな時、現状のスキルをアップするより、関連するスキルチェンジと転職を考えました。

コンサルタントへのチェンジと、IT系以外の企業での社内SEとなる事を望み転職をしています。

転職してみてITエンジニアは需要があり、つぶしが効く仕事だと感じています。

これからもっとそうした転職やスキルチェンジについて書いて行きたいと思います。

そしてIT業界の中でも多くの会社、仕事、職種があります。専門職、社内SE等、IT業界以外への転職も十分可能です。

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