未経験からITエンジニア、特にプログラマを目指す人に読んで欲しい内容になります。
ITエンジニアに特に必要な事として「論理的思考」があります。これはITエンジニアだけに限らず、機械エンジニアでも重要と思われ、且つ今では会社の営業職や総合職でも重要な考え方になります。
今回はその「論理的思考」について、最近必要性が再認識させられたことがありましたので、少し書かせていただきます。
論理的思考の未熟さが分かった課題
最近、私の部署に来てくれた新人プログラマに、ある処理を依頼しました。依頼した処理は以下の内容です。
「営業が入力する毎日の営業日報から、一人に営業が1ヵ月の間に訪問した顧客数を数えて、営業データをとして月次データとして登録するプログラム開発です。一人の営業は同じ顧客に月に複数回訪問しますが、同じ顧客の場合は顧客数は1としてカウントします。」
プログラミング言語の勉強も、データベースアクセスの勉強もしてきているので、プログラミングで困ることはありませんでした。
ですの同一月内の営業日報データを検索するところまでは出来るのですが、そこから各営業毎の訪問先数をカウントする事が難しく苦労して相談して来ました。
一般的には検索した営業日報を営業の社員番号と訪問先の顧客番号で昇順にソートをして、そのソート項目のbreakポイントでカウントして、月次データを更新方法になります。
ただそのカウントの方法を考える事がまだまだ未熟で模索している状況でした。
こういった目的を達成する為のロジックと考えると言うところに論理的思考が必要となります。
「論理的思考」とはどんな考え方か?
「論理的思考」とはこのような考え方です。
論理的思考とは「物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍が無いように筋道を立てて考える」、考え方になります。
私的には「課題を解決する方法を抜け漏れ重複なく、順序立てて考える」と考えています。
ですので大きくはプロジェクト管理での課題解決にも必要ですし、小さくは上記のようなプログラムのロジック作成にも必要となります。
わたしはこれを最も良く表現できるのはフローチャートだと思っていて、フローチャートで問題解決までの手順が表現、説明できれば実現可能が事だと思います。
こうした考え方ができる事で、課題解決の他にもメリットはあります。
例えば、
・プレゼン資料の説得力アップ
・文章構成が良くなり、説得力がある資料が作成できるようになる
・効率的なプログラミング作成
・効率的な作業手順の作成
等に役立つ事だと思います。
論理的思考を強化するには
では論理的な思考はどうすれば強化できるか。
資料や私の経験から以下の内容が良いのではないかと思います。
①フローチャートの作成
上記でも書きましたが物事を順序立てて整理しながら考えるにはフローチャートを作成して考える事が有効だと思います。何から始めて、何を判断して、どう進めるか。これを図式化して考えると非常に分かりやすく整理する事ができ、考え方が強化されます。
②論理パズル
これは書籍などに掲載されていて、なるほど!と感じたものです。論理思考を考えるパズルを行う方法です。
私はナンプレが良いのではないかと思います。マスに数字を入れる為に様々な角度から検証し、漏れ、重複が無ければ数字を入れて進めていく。ひとつでも整合性が取れないところがあると、完成しません。
こうして考え方が自然と理解できていくのではないでしょうか。
論理的思考は必ず役立ちます
論理的思考はプログミングやITの仕事だけでなくても、様々な場面で絶対に役立ちます。
困った時に正しい考え方をする基本となるものだと思います。
習得、強化して正しい効率的な仕事、生活を送るようにしてください。