10年ほど前から注目されているビッグデータの活用と、IOT社会でのデータの分析と活用で、近年サイエンティストと言う仕事が注目されています。
ここで私も注目して整理してみたいと思います。
データサイエンティストとは
データサイエンティストとはどんな人材なのか。独立行政法人情報処理推進機構では以下のように定義しています。
DXの推進において、データを活用した業務変革や新規ビジネスの実現に向けて、データを収集・解析する仕組みの設計・実装・運用を担う人材
データサイエンティストの職種の中でも更に詳しく分類されています。
- データエンジニア
- データサイエンスプロフェッショナル
- データビジネスストラテジスト
参考:データサイエンティスト
統計学、機械学習、データ分析、プログラミング、ドメイン知識などのスキルを組み合わせて、大量のデータから価値ある情報を抽出し、ビジネス上の意思決定をサポートする専門家という事になります。
データサイエンティストが活躍するフィールド
データサイエンティストは様々な分野で活躍し、データからのアプローチを通じて問題解決や意思決定をサポートしています。以下に、データサイエンティストが活躍する主な分野の一例を挙げてみます。
(1)ビジネス・経済分野
・顧客行動分析や市場調査による市場予測。
・リスク分析や金融モデリングにおけるデータ活用。
(2)医療とバイオインフォマティクス
・医療データの分析を通じた病気の診断や治療法の最適化。
・バイオインフォマティクスにおけるゲノムデータ解析。
(3)ITとテクノロジー
・ソフトウェアの改善や品質向上。
・ネットワークのトラフィック分析やセキュリティ対策。
(4)製造業とサプライチェーン
・製造プロセスの最適化や品質管理。
・サプライチェーンの最適化と在庫管理。
(5)エネルギーと環境
・エネルギー使用の最適化と効率向上。
・環境データの分析と持続可能性の向上。
(6)教育
・学習者の進捗や成績の分析と予測。
・教育プログラムの効果の評価。
(7)政府と公共セクター
・政府政策の評価と効果の測定。
・犯罪分析や都市計画におけるデータ活用。
(8)メディアとエンターテインメント
・コンテンツのパーソナライゼーションや視聴者行動の分析。
・マーケティング戦略の最適化。
(7)スポーツ分野
・アスリートのパフォーマンス分析とトレーニング最適化。
・チームの戦術戦略の改善。
データサイエンティストに必要なスキル
データサイエンティストには、さまざまなスキルが必要です。以下に、データサイエンティストに求められる主なスキルをいくつか挙げてみます
・統計学と数学の理解
基本的な統計手法や確率論、線形代数、微積分などの数学的な基礎が求められます。
・プログラミングスキル
PythonやRなどのプログラミング言語の熟練度が必要です。データのクリーニング、分析、モデリングにおいてプログラミングが頻繁に利用されます。
・データ処理とデータベース
PandasやNumPyなどのデータ処理ライブラリの利用経験。
SQLを使用してデータベースからデータを取得・処理する能力。
・機械学習
機械学習アルゴリズムやフレームワーク(Scikit-Learn, TensorFlow, PyTorchなど)の理解と使用経験。
・データ可視化/表現力
データを可視化するためのツールやライブラリ(Matplotlib, Seaborn, Tableauなど)の使用経験。
・ビジネス理解
ビジネスの要件を理解し、データサイエンスの成果をビジネスに応用できる能力。
・コミュニケーションスキル
ステークホルダーに対して分析結果を分かりやすく伝えるスキル。
・問題解決能力
複雑な問題に対して論理的なアプローチで解決できる能力。
・ビッグデータ技術
ビッグデータ処理のための技術やツール(Hadoop, Sparkなど)の基本的な理解。
・倫理とセキュリティ
データの倫理的な取り扱いやセキュリティに関する理解。
これらのスキルをバランスよく組み合わせることで、データサイエンティストはデータに基づく意思決定や問題解決に貢献できます。
まとめ
ビッグデータの活用は年々伸びています。ビッグデータを活用して企業活用や社会生活の改善に活かすためです。企業や官公庁はデータを活用して様々な意思決定や成功率を上げようとしています。
しかしデータサイエンティストがIT人材として確立したのは近年で、まだまだ人数も少なく、注目度も高い職種です。
必要なスキルにも書きましたが、非常に幅広いスキルが必要となります。その為、経験がある高い知見を持つ人材は非常に希少価値があります。
しかし自分でデータを分析して社会や会社を把握して、それをいかす事は魅力的な仕事だと思います。
大学でも専門学科ができたり、理系学部だけでなく文系学部でも取り入れるところも多くあります。
企業から求められる人材ですので、現在のITスキルを応用してスキルチェンジする対象として一つの選択しになると思います。