日本の企業の多くは自社システムの開発や運用を外部に委託しています。
それによりIT人材不足やITシステム開発の専門知識が無い事を補っています。またコスト面でそちらの方がメリットをあると判断されている事があるようです。
しかし今はシステムを内製化する流れも強くなっています。私の会社でも内製化に向かっています。
ではシステムを内製化する事によるメリットは何でしょうか。
ここではそれを考えてみます。
システム内製化のメリット
私の会社でも今、内製化を進めようとしています。
その中で検討されたITシステム開発・運用を内製化することによるメリットは以下の事が考えられます。
- カスタマイズと柔軟性
- 内製化することで、企業は自社のニーズや要件に合わせてシステムをカスタマイズしやすくなります。外部委託では、特定のベンダーのサービスや製品に合わせる必要があり、柔軟性が制限されることがあります。
また外部委託ではすこしの改修でも費用が発生します。その為、試作やトライアルに時間もあまり掛けられません。内製化すれば検討や試作に時間を使う事も可能になります。
- 内製化することで、企業は自社のニーズや要件に合わせてシステムをカスタマイズしやすくなります。外部委託では、特定のベンダーのサービスや製品に合わせる必要があり、柔軟性が制限されることがあります。
- 知識の社内蓄積
- IT開発の手法やシステムの構造に関する知識が企業内に蓄積されるため、将来的なメンテナンスやアップデート、機能追加がスムーズになります。外部委託では、開発ベンダーにノウハウが溜まり、且つ開発ベンダーが変わることがあるため、知識の継続性が確保しにくい場合があります。
- セキュリティの管理
- 内製化することで、セキュリティ対策を自社で管理しやすくなります。特にセンシティブな情報を扱う場合、セキュリティのコントロールが重要です。
近年多々目にする外部ベンダー社員、又は外部ベンダーの委託会社社員による情報流出のリスクが減らせます。
- 内製化することで、セキュリティ対策を自社で管理しやすくなります。特にセンシティブな情報を扱う場合、セキュリティのコントロールが重要です。
- コストコントロール
- 長期的には、内製化がコスト効果を高める結果になる場合があります。初期投資はかかるかもしれませんが、時間が経つにつれて外部委託よりもコストを抑えることができることがあります。
- アジャイル開発の促進
- 内製化することで、アジャイル開発や継続的なリリースなどの敏捷な開発手法をより効果的に導入できます。チームが内部にある場合、迅速な機能変更や機能追加が可能です。
またシステムを運用する部署とのコミュニケーションが密に取れる為、要件の把握、認識の相違発見が早期にできるメリットもあります。
- 内製化することで、アジャイル開発や継続的なリリースなどの敏捷な開発手法をより効果的に導入できます。チームが内部にある場合、迅速な機能変更や機能追加が可能です。
- 戦略的な制御
- IT開発を内製化することで、技術的な戦略やビジョン、全社俯瞰的なシステム構成を考えてシステム開発を進められます。将来の事業戦略や目標に合わせてシステム開発を進めることができます。
DX化が進んでいる企業ほど内製化が進んでいます
ある資料ではDX化が進んでいる会社では約7割の会社でシステムの内製化が実施されているという報告もあります。
現在は経営にスピードが求められる時代です。そして経営にITシステムは不可欠です。
経営方針の決定にデータの統計分析は必要ですし、新たな事業にもITシステムは必要です。いまは改修に年単位の期間は掛けられません。
その為、社内決定を即反映する事を可能とする社内体制の確立が求められています。