5年ぶりに再び転職活動を始めて1か月以上が経ち、前回の転職時には感じなかったいくつかの変化に気づきました。
特にITエンジニアとしてのスキルや求人市場の状況が大きく変わっていることを実感しています。今回の記事では、その違いについて詳しくお伝えしたいと思います。
海外システムインテグレーターからのスカウト
まず、5年前にはなかった変化として、海外のシステムインテグレーターからのスカウトが挙げられます。
特に今回は、ベトナムのシステムインテグレーターからのスカウトが複数届いています。これまでも外資系企業からのスカウトはありましたが、主にアメリカの企業が中心でした。それに対し、今回はベトナムの企業からのスカウトが届いたのは初めての経験です。
ベトナムのシステムインテグレーターから提示された仕事内容は、日本の顧客から要件をヒアリングし、要件定義を行い、ベトナムの開発チームにアウトソーシングするというものです。そして、その成果物を日本の顧客に納品し、リリースまでを担当するという非常に国際的な業務内容となっています。
ベトナムの大手システムベンダーが日本市場に進出し、その窓口となる担当者を求めていることは、IT業界における国際化の進展を感じさせます。
上流スキルを求める求人の増加
次に感じた変化は、上流工程のスキルを求める求人の増加です。
今回の転職活動では、これまでの経験を活かし、コンサルタントとしてのスキルも自己評価に含めました。
過去5年間で、セールスサポートやソリューション提案、自社の業務設計に携わってきた経験から、こうした上流工程に関するスキルが評価されることを期待していました。
その結果、実際にITコンサルタントとしてのスカウトが多数届くようになり、その多くはエージェント経由でのオファーです。
驚いたのは、そのスカウトの幅広さです。創業間もないコンサルティング会社から、世界的に有名な多国籍コンサルティングファームまで、様々な企業が超上流エンジニアとしてのスキルを求めています。やはり、単なる開発スキルだけでなく、要件定義やソリューション提案ができるスキルの需要が高まっていることを改めて実感しました。
「ITベンダー出身者歓迎」の条件
もう一点注目したいのは、求人サイトで見かけるようになった「ITベンダー出身者歓迎」という記述です。5年前にはあまり見かけなかったこの条件が、最近では多くの求人に記載されています。この条件があることで、同業他社に転職する際の安心感が増し、特に社内SEとしての需要が高まっていることを感じました。
これらが、今回の転職活動で感じた前回からの大きな違いです。IT業界は非常にスピーディに進化しており、5年という短い期間でもこれほどの変化があることに驚きました。転職を検討している方は、自分のスキルセットを再評価し、現在の市場に合ったアプローチを取ることが重要だと感じます。