最近、IT業界におけるAIの重要性がますます高まっています。私自身、これまでに書籍や独学、セミナーを通じてAIを学んできましたが、そこで気づいたのは、これからエンジニアとして必要とされるのは、AIを単に「開発する」ことではなく、AIをどのように仕事に活用し、効果的に生かしていくかという点です。そして、その目的を達成するためには、AIを適切に実装するための知識も欠かせません。
私自身、まだまだ試行錯誤の段階ではありますが、AIツールを使って日々の業務を効率化してきました。以下に、実際に活用した事例をいくつか紹介します。
活用事例
1. プログラムソースの自動生成
最も印象的だったのは、EXCELマクロ(VBA)の自動生成です。具体的には、ボタンを押すことでCSVファイルを読み込み、必要な編集を行った上でシートを完成させるマクロを生成しました。従来であれば、自作で一から作成するにはかなりの時間がかかる作業でしたが、AIを利用することで、その作業を極短時間で完了させることができました。一部修正は必要でしたが、それでも手作業での10%程度の時間で済んだのは驚きでした。
2. メール文の作成・校正
私が最も頻繁にAIを利用しているのは、メールの作成や校正です。例えば、伝えたい内容をざっくり書き、その後AIに渡してからフォーマルな文に整えてもらう方法です。ビジネスメールだけでなく、結婚式の招待状に対するお礼メールなど、仕事以外の場面でも利用しています。初回商談の案内メールのように重要な文書でも、誤字や表現の揺れを防ぎながら、素早く作成できるので非常に助かっています。
3. 一人ブレインストーミング
課題解決や新しいアイデアを生み出す際、AIは一人ブレインストーミングの相手としても役立っています。例えば、社員の帰属意識を高める方法やMAツールの活用施策などを検討する際、AIに質問を投げかけて意見をもらいます。AIから得られる回答は一般論が多いものの、新しい視点を得るための出発点としては非常に有効です。ここからアイデアを発展させることができ、より具体的な解決策を見出すことができました。
4. 検索・質問の効率化
AIはWeb検索に代わる便利なツールとしても活躍しています。従来の検索では、キーワードを入力して、そこから適切な情報を探し出す必要がありましたが、AIを使えば、自然な言葉で質問するだけで、すぐに回答が得られます。特に「円高と求人の関係」のように、複数のキーワード間の関係性を知りたい場合には、AIのスムーズな検索力が役立ちました。
AIを日常的に使うことで見えたこれから
ここまで紹介した事例は、私がほぼ毎日活用しているAIの一部です。重要なメール文はAIを通じてダブルチェックすることが欠かせなくなっています。私が主に使っているのは、無料版のChatGPTですが、他にもMicrosoftのCopilotやGoogleのGeminiを利用して、セカンドオピニオン的に活用することもあります。
これらのツールは無料でも十分に価値ある結果を出してくれます。特にフリーランスや中小企業のエンジニアにとって、コストを抑えながら業務の効率化を図れる点は大きな魅力です。
AI活用の未来を見据えて
AIを使いこなせるエンジニアは、これからますます必要とされていくでしょう。単にAIを開発するだけではなく、どのようにAIを業務や生活に組み込み、効率化を図るかが大きなカギとなります。私自身、AIを日常的に活用することで、その可能性を強く実感しているところです。今後、AIがさらに進化し、利用シーンが広がる中で、その利便性を活かしていくスキルを持つことが、エンジニアとしての競争力を高めるポイントとなるでしょう。
まとめ
AIは、業務効率を飛躍的に高めるための強力なツールです。これからはその可能性を追求し、日々の業務や生活にAIを取り入れていくことが、エンジニアとしての成長につながり、エンジニアとしての価値を向上させていくと信じています。