ITエンジニアの3K

ITエンジニアの仕事
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 2000年代前半ですが、看護師の3Kと言われるものがありました。「きつい」「汚い」「危険」を意味していました。

 同じ時代、その3Kを追うように言われたのがITエンジニアの3Kです。

ITエンジニアの3Kとは

当時、言われたITエンジニアの3Kとは以下の3つです。

  • きつい
  • 帰れない
  • 給料が安い

3Kは本当か

 その時代、その3Kが本当だったか、と言われるとほとんどのITエンジニアには当てはまったのではないでしょうか。

私も正直、当てはまりました。

納期厳守、品質確保の中でIT業界の場合、それを達成するにはどうしても工数確保が重要になります。

古くから言われている事ですが、ITシステム構築の業界構造は建築業に似ています。
大手ベンダーの下で一次受け、二次受け、三次受けと言った下請け会社が開発を行う下請け構造です。

その構造の中で下に行けば下に行くほど、納品期日は早まります

そして重なる開発を早め、仕様変更に対応する為に残業をする。⇒ 帰れない

プロジェクト進行や顧客対応に気を使う ⇒ きつい

下請けに行くほど開発費用が制限される為、受注額が低い ⇒ 給料が安い

下請け構造は下に行くほど人数は増えて行きますので、全体の大多数はこの3Kに当てはまったのではないかと思います。

また当時はダウンサイジング、OPEN化等の新技術対応などがあり、余計にきつい開発があったように思われます。

現在は解消されたのか?

そして現在の状況はどうかと言う点です。

結論から書くと、解消されないまでも改善されています。

下請け構造は変わらないまでも、大手ベンダーからプロジェクト管理手法の厳格な導入はされ、また労務管理も厳しく遵守がされています。

そのが流れが大手から準大手、中小企業に徐々に浸透しつつあります。

ただ給料については、長年続いた日本全体のデフレ傾向もあり、大きな変化は無いはずです。しかし労務管理が厳格化された事により、サービス残業が減り、相対的に給料の改善がされた人は多いのではないでしょうか。

更なる改善は必要

IT業界のこのような状態から一時は就職先として不人気な年もありましたが、現在は学生から人気上位の業種となっています。

インターネットのインフラ化、スマホの普及、DX化等、まだまだ業界の成長も人材不足も収まる事はないでしょう。

需要が拡大しているのに、人手が足りないなのでキツくなる。そして超過勤務が増える。その構造は当面解消される事はないでしょう。

しかしそれに対応する技術としてローコード開発、ノーコード開発、クラウドサービスと言った新しい技術もどんどん出ています。

コロナで日本のデジタル化の遅れが見えて、まだまだ人が足りない業界ですが、新しい技術を身につければ、将来に困らない、引く手数多な人材になれるでしょう。

今3Kは解消される途上ですが、自分でレベルアップし上位の会社を目指すことでも解消が可能です。

今の環境に満足せず、自分が働きやすい環境を手に入れましょう。

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