IT業界は年々拡大しており、技術の進化とともに職種も多様化しています。「IT系」とひとことで言っても、関わる会社や業界により多岐にわたる職種が存在します。この記事では、IT系に興味のある方、または現在IT業界で働いていて今後のキャリアチェンジを考えている方の参考になるよう、最新の職種情報を踏まえて整理・解説します。
大分類:IT職の5分類
私が考えるIT系の職種は大きく分けて以下の5つに分類できます。
- コンサルタント・営業
- システム開発技術者
- 運用・保守技術者
- インターネット関連職
- データサイエンティスト/AI系職種
それぞれの分類について、代表的な職種と2025年の最新動向を交えて紹介していきます。
1. コンサルタント・営業
システムコンサルタント
業務のIT化やシステム再構築の提案を行う職種。クラウド、SaaS、AI導入など、時代の変化に即した対応力が求められます。
導入コンサルタント
特にSalesforce、SAP、ServiceNowなど業務DX系ツールの導入支援が増加。クラウド利用の加速に伴い、ユーザー企業の業務要件にフィットさせるスキルが重視されます。
ITソリューション営業
従来のシステム営業に加え、DX推進提案、AI導入、サブスクリプションモデル提案などを担う。テクノロジー知識+提案力がカギ。
2. システム開発技術者
プロジェクトマネージャー/リーダー
プロジェクトの品質・コスト・納期のマネジメントを担当。ハイブリッドワーク環境下での管理手法や、アジャイル型進行への理解も必須です。
システムエンジニア(SE)
要件定義から基本設計、詳細設計までを担当。生成AIとの協働が増えており、AI活用設計が新たなスキルとして注目されています。
プログラマー(PG)
Java、Python、TypeScriptなどに加え、近年はGit、Docker、CI/CDの知識も求められています。
サーバ/クラウドエンジニア
オンプレからクラウド(AWS、Azure、GCP)への移行支援が主業務。TerraformやAnsibleなどIaC(Infrastructure as Code)技術の習得が望ましい。
データベースエンジニア
構築・運用に加えて、セキュリティ対策・可用性設計・スケーリング設計も含む高度な業務が期待されます。
ネットワークエンジニア
クラウドネットワーク、ゼロトラストセキュリティ設計、SD-WANなどの対応も進んでいます。
テストエンジニア/QAエンジニア
自動化ツール(Selenium、Cypressなど)を活用したテスト戦略構築がトレンドです。
3. 運用・保守技術者
カスタマーエンジニア
ハードウェアの保守から、リモートによるシステム保守・サポート対応が主流へ。IoT関連機器への対応スキルも重視されます。
社内SE
社内DX、IT資産管理、セキュリティポリシーの策定など、より戦略的な役割が増加。
セキュリティエンジニア
サイバー攻撃対策、SOC/CSIRT運営、脆弱性診断、ゼロトラスト設計など業務範囲が拡大中。情報処理安全確保支援士の資格が有利です。
4. インターネット関連職
Webデザイナー
UI/UX、レスポンシブデザイン、Figmaのスキルが基本要件に。ノーコード対応への適応力も必要。
Webマーケター
SEO、SNS運用、Google広告運用、MA(マーケティングオートメーション)活用まで業務範囲が広がっています。
コンテンツディレクター/編集職
コンテンツSEOの視点をもって記事や動画を企画・制作する職種も台頭中。
5. データサイエンティスト/AI職種
データサイエンティスト
統計解析、機械学習、データ可視化を駆使し、ビジネスインサイトを導出。生成AIを活用したデータ分析支援も普及。
AIエンジニア/プロンプトエンジニア
LLM(大規模言語モデル)を活用したプロンプト設計、AI連携機能の実装などが求められる新興職種。
まとめ
2025年現在、IT業界の職種はより細分化・高度化しており、それぞれの専門領域に特化したスキルが求められています。しかし、共通するのは「常に学び続ける姿勢」。未経験者でも、まずは自分の興味や適性をもとに一歩踏み出せば、IT業界でのキャリア形成は可能です。
無料カウンセリングやスクールの活用、オンライン学習など、自分のスタイルに合った手段でスタートを切りましょう。