私は中堅のSier(システム開発会社)から人材系の企業に社内SEとして転職しました。
Sierの会社では当然の事ながら周りや事務系の社員も含めてITリテラシーは高かったと思います。
その後、今の会社に転職し、そこで感じたのがやはり前の企業とのITリテラシーの差です。
今回は私が感じたその違いについて書いてみたいと思います。
ITリテラシーとは
最初にITリテラシーとは何かです。
ITリテラシーとは「情報技術に関する知識やスキルを指します。これは、コンピューターやデジタルテクノロジーを効果的に使用し、情報を理解し、処理するための能力を含みます。」と言う内容になります。
要はコンピュータやデジタルツールを如何に「有効に」「上手に」「安全に」使いこなせているか。だと思います。
私が感じたITリテラシーの差
システム開発をしていた時には、金融系システムの開発を担当し、ITリテラシーが高いと言われる金融業界の仕事をしていました。ですので転職するまではITリテラシーが高い環境にいたという事もあり、今の会社に転職した時にはその差は余計に大きく感じられました。
転職先も上場企業ですので決して規模が小さな会社ではありません。業種はサービス業でITとは近くない会社でしたが、そこで感じたいITリテラシーの差はとても大きなものに感じられました。
特に差を感じたのは下の4点です。
- セキュリティー意識
- 社内システムの構成
- データの扱い
- Officeツールの習熟度
(1)セキュリティー意識
一番大きく差を感じたのはセキュリティー意識でした。
使うノートPCやセキュリティーカードの扱いでは、社内業務を一般のカフェや公の場で行う事について特に規定もありませんでした。
ウィルス対策ソフトは導入されていましたが、ウィルスを検知した場合の対応手順の整備もされていませんでした。
またセキュリティ―カードや機器の管理も行われておらず、かなり杜撰な状況でした。
また社内システムのデータアクセスも自由で、誰でもデータダウンロードが可能で、そのログ管理もされていない状況でした。
(2)社内システムの構成
業務の行う上でシステムは必要不可欠なものですので、各業務部署でシステム化または業務アプリを利用していました。
しかし各部署が独自に選定し利用していたため、システム間の連携やデータの整合性が取れていない状況でした。
今必要な部署が必要な機能だけをシステム化し利用する、といった構成で横との繋がりやデータの効率利用も出来ておらず、会社全体の最適化には程遠い状況でした。
(3)データの扱い
これは個人のレベルになるのですが、コンピュータで扱うデータの理解度にも差があると感じられました。
例えばですが、文字と数値の違いです。文字の”1”と数値の1の違いや、全角・半角の違い、日本語文字コードの扱いなど、認知されていない事も多かったです。
また日付の使い方も理解していない人は沢山しました。
(4)Officeツールの習熟度
こちらも個人のレベルになります。現代のオフィスでの仕事ではMS Officeは必須のツールになります。
Excel、Word、PowerPointは特に利用頻度が高いものになり、その中でもExcelの利用はどこの会社でも幅広く使われています。
私が感じた差はOfficeツールの機能が使えこなせていない点でした。
「資料を作る」「集計する」といった基本的な操作で止まって感じでした。
数式は使えるけど、関数を使えない事が多く、常にcopy&pasteを繰り返して使っている。
毎月同じ内容の資料を作るのに、データの貼り付けだけでなく、同じ加工を行っている。
そんな事がとても多くありました。
社内SEの重要性の実感
正直、一般企業ではITリテラシーが高くない会社は沢山あると思います。
そこに入社して私が感じたのはやはり会社にはシステム担当、社内SEの重要性です。
それも社内から育成するのでは遅く、見識がある人を外部から採用した方が絶対に早く有利です。
私も入社後、セキュリティー対策から始め社内システムの再構成に着手しています。
社内に見識がある人間がいる事で、データの使い方や考え方も徐々の広がり、システムやデータの扱い方も分かって来ています。
ITリテラシーを上げる事で業務の効率化に繋がり、安全性も向上します。
その大きな役目の持つのが社内システム担当、社内SEとなります。
私も社内システム担当、社内SEとなり、その重要性を再認識し、やりがいも感じています。
ITエンジニアが不足している現在、ITエンジニアとして自分のキャリアのゴールとして社内システム担当、社内SEとなるのは意義ある事だと思います。
社内SEとなる事の興味あれば、まず相談するだけでも良いと思います。私もそうでした。
年収や待遇の詳しい話を聞いてみてください。
自社で腰を落ち着けて仕事がしたい方は【社内SE転職ナビ】へ