私は49歳で転職活動を始め、50歳で転職しました。そして今は社内システムエンジニアとして、開発/運用を担当しています。そして時に中途採用の面接も行っています。
転職と面接の中で感じている40代技術者に求める事を紹介します。反対に言えば40代技術者にはこのようなスキルが求められるのだと思います。
求められるスキル
私が感じている40代に求めるスキルは以下の4つになります。
- プロジェクト推進
- 要件定義力(業務コンサル)
- 調整力
- 育成力
もちろん会社の状況により変わってくるものだと思いますが、どちらの会社でも必要になってくるものと思います。
プロジェクト推進力
中小規模でも良いので一つのプロジェクトを開始から終了まで進行できる力は求められます。PMPの資格までは必要としないですが、PMBOKの基本を理解し、計画を立てて進める事、課題の管理が出来る事が必要です。
そしてプロジェクト開始から完了まで主体的に責任をもって進められる推進力が必要になります。
要件定義力
40代エンジニアになるとその人に任せるフェーズも変わって来ます。プログラミング、システム設計よりも更に上流の要件定義、業務設計が主な工程になって来ます。その中で必ず必要なのが要件定義力です。
ユーザが求めている事を聞き出し、定義書に纏める。時にはユーザの業務改善の提案を行うといった事が必要になります。もちろんその中で現行業務を整理する為に業務フローを作成するといった事も必要になります。
調整力
プロジェクト推進力にも関連しているのですが、調整力も重要になります。
様々な仕事の中で社内調整が必要になりますし、プロジェクトではエンドユーザと開発担当者との調整も必要になります。時にはエンドユーザ間の意見調整も任される事なども出てきます。
そのような状況の中で仕事を進めるには円滑に、そして関係者全員に納得してもらえる形で仕事を進める調整力が必要になります。
育成力
中堅から上位の社員になれば、若手の社員の育成が大切になります。以外とこれが一番難しいのかもしれません。
自分の仕事を任せられる後継者を育成する。または新人を一人前の仕事ができるように教育する。育成にも幅があります。
各個人の個性、経験に沿った内容で社員を育成していく力が必要になります。
転職でもかなり有利になります
こちらに挙げた内容は転職活動でもかなり有利になり、企業としても求めるスキルのはずです。実際私も各社の面接の中でプロジェクト推進力や要件定義力に関わる経験を多く聞かれました。
反対に使える言語やデータベースの事などは聞かれる事はあまりありません。
これらのスキルをアピールできる経験を業務経歴書に具体的に記載したり、面接対策として纏めておくことはとても有効だと思います。